■HKT三期生に舞い降りた奇跡の祝福~微笑みポップコーン~

(※この記事は2015年5月に書かれたものです。)



5thシングルのカップリング曲「微笑みポップコーン」には衝撃を受けた。
表題曲の「12秒」、チームHの「カメレオン女子高生」も良い曲だと思ったが、これは次元が違う。

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なんて美しいメロディー…アレンジメントも一部の隙もなく完璧だ。そして歌詞がまた素晴らしい。そしてそして、私が音楽においてとても重要だと思っている楽曲と歌詞の相性、バランスも非の打ち所がない。
さらには、アイドルの曲として大切な点に、曲が歌うメンバーに似合っているかどうかというのがあるが、これについても最高だ。まさに神曲。

歌詞で先ず気になるのは、「君」と「僕」の関係、そして年齢である。
幼い頃から兄妹のように育った幼馴染み、でも最近、それだけではなくなってしまった…そんな君は11歳で、僕が13歳。
これが私が思い浮かべた情景だ。恥ずかしくなるくらいに陳腐だが、ここで重要なのはこれが的確かどうかとか、そういう事ではない。このように聴き手が自由に想像を膨らませられる余地があるということ。この箇所だけでなく、これは作品全体に貫かれている。

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ポップコーンというのは、こんな風に家庭で簡単に作るものなのだろうか。いやそういう家もあるのかも知れないが、ポップコーンといえば私は映画館や遊園地にあるもの、非日常、特別な感じをもって子供心を歓喜させるものという印象を抱く。
その一方で、「君」に機嫌を直して欲しいからポップコーンを作ってあげる、なんだかそんな軟弱な男は嫌だな、とも思う。
でも、作ってあげるのがポップコーンだということで婉曲されている。もしここで、作ってあげるのがたとえばサンドイッチだとしたら、にわかに現実感、生活感が出てしまう。そうではなくてポップコーン。

どこか非日常な感じ、生活感の無い感じ。そんなポップコーンに象徴されるように、曲全体がまるで絵本や童話から飛び出してきたような叙情的な雰囲気に満ちている。
そして素晴らしいのは、ただ一様に叙情的なだけでなく、きちんとアクセントが用意されていることだ。一番、二番ともに最初の部分で台詞調の一句があり、ここが目立つ。でも目立ち過ぎずに絶妙である。
特に感心したのは二番の「また今度行けばいい」の部分だ。この歌詞は素晴らしい。
「僕」が少し年上であることや、二人の親密な関係性、複雑な思いを持ちながらも落ち着き払っていて、やはりまだどこか妹のように見ている感じ…色々なものを読み取ることが出来る。私が「君」と「僕」の関係と年齢をこのように結論づけたのはこの一句があったからだ。そして何といっても、曲全体に漂う気だるさ、アンニュイな感じをこの一言が決定付けている。

また言うまでもなく、今はまだ種のままだけれどやがて弾けて笑顔で飛び出していく…これは三期生の未来を表している。この比喩もまた絶妙である。
何という秀作だろうか、アイドルソングとして稀に見るものだ。

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ここまで曲の完成度が高いとMV作りでこれについていくのは至難の業だと思うが、曲に負けることなく、曲の世界観を壊すこともなく、それどころかこの曲においてもっと大切な叙情性において互いに高め合っているのだからもう溜め息しか出てこない。
正直なことを言うと、実は最初に観た際に私は感動して涙ぐんでしまった。

そしてメンバー皆の表情も良いし、何より抜群にかわいい。このMVは彼女達のかわいさを余すところなく引き出している。
まさに秀逸。「アイドルにしか出来ない仕事」が間違いなくここにある。

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先に述べたように、HKTの歴代MVの中で最高傑作は「ウインクは3回」だと思っているが、微笑みポップコーンのMVもこれに勝るとも劣らない。そして全ての楽曲の中で一番好きなのは「お願いヴァレンティヌ」なのだが、悲しいかなこの曲にはMVが無い。MVも含めた総合点ということで言えばこの曲に肉薄する。そのくらいの神曲だと思う。

唯一残念なのは、こんなに素晴らしいMVなのに撮り方が雑なところだ。筋書き、演出、衣装、セット、何もかもが最高なのに、ダンスシーンで前列のメンバーと後列のメンバーが少しかぶってしまっている。
えれたんの顔が半分隠れてるとか絶許
こんなもの、その場でちょっとメンバーに指示を出せば簡単に修正出来るだろうに、何故こんな事になってしまったのか。折角の最高のMVなのにこのダンスシーンで画竜点睛を欠いているのは惜しくてならない。



この曲を研究生の曲にすべきだったか、それともなこみくも加えて三期生の曲としたのが良かったのか。殆どの人がこれについて考えたのではないだろうか、作った側も含めて。
もちろん私もこれについてはよくよく考えた。個人的には研究生の曲にして欲しかったが、これはちょっとした好みの差、少なくとも私にとっては僅かな違いでしかない。三期生の曲となったのはこれでこれで良いと思うし、三期生九人全員での楽曲の方が後年振り返った時に物語性があるとも思う。

だが残念だったのは、みるんなこみくのそれぞれの扱い、位置付けが中途半端で、その結果散漫な印象を与えてしまうことだ。
もしこれがなこがセンター、若しくはなこみくのダブルセンターだったとしたら、今の情勢ではやはりそうなるよね、と多くの人が思っただろう。しかしそうではなくみるんがセンター。

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これが私が研究生の曲にして欲しかったと思う理由だが、それはともかくとして、みるんを単独センターに据えた一方でまったく単独センターらしく扱っていない。明らかに「みるん+なこみく」のスリートップになっている(なこみくの衣装も他の六人と違うし…)。

そしてこれは今に始まったことではない。単独センターとは名ばかりの事実上のスリートップ、前作の表題曲「控えめI love you!」とまったく同じではないか。そして今回も表題曲はダブルセンター、チームKⅣの曲もダブルセンターだ。どうして最近のHKTはこういう八方美人というか妥協というかはっきりしない事をするのだろうか。
(この点チームHの「カメレオン女子高生」の若ちゃんの単独センターは評価できる)

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確かにみるんちゃんはまだまだだと思う。全然足りていない。このMVを観ても、彼女の遠慮や、不安や、緊張が伝わってきてしまう。潜在的にはとても良いものを持っていると私は感じるのだが、まったく開花していない。

けれど、それを承知でセンターに抜擢した以上はこの曲はみるんと心中しなければいけないのだ。だが実際にはスリートップ体制…
こういうのを潔くない、逃げの一手と言うのだ。
期待の生え抜き選手を四番に据えたはいいが、打率も本塁打もいまひとつなので三番と五番に無理矢理助っ人外人をねじ込んだ粗製クリーンアップのようだ。

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問題は、控えめでは事実上のスリートップではあったがはるっぴの存在感が凄かったのに対して、この微笑みポップコーンではセンターのみるんがなこみくに喰われてしまっていることだ。
やはりさく食べからこれで三作連続で選抜に入っただけあって、二人はMV慣れしている。他の三期生と経験の違いがここで出てしまっている。ならば尚のこと、立ち位置やMVの作りでセンターをセンターらしく見せる必要がある筈なのに、そのあたりの詰めが甘いというかちぐはぐになってしまった。
若しくはみるんセンターをきっぱりと諦めて最初からなこみくダブルセンターにするかのどちらかだろう。だから潔くない、中途半端だというのだ。

今のHKT全体の問題とも繋がる事なので少々長くなってしまったが、このスリートップ問題が唯一のこの曲の欠点ではあるのだが、素晴らしい神曲であることには変わりない。
今思うのは、とにかく早く生で、ステージ披露を見たいということだ。
全ツの次の公演でセットリストに入るだろうか…前例からしてシングル表題曲とチーム曲が入れ替えられるのは確実だが、この曲については微妙なところだろう。しかし、三期生の未来のためでもあるのだし、是非ともお願いします(土下座)





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■コメント

■ [モモンガ]

的確な寸評でいつもながら慧眼いたします。自分はウインクは三回以来のジャイアントインパクトでしてて。
えれたんももう少し出てるともう最高なんですが。
アイドルのオタ活が終了しても鉄オタは辞めないでほしいなあ。

■Re: タイトルなし [とけすん]

モモンガさん>

恐れ入ります。ウインクは3回も微笑みポップコーンも名曲ですよね。特にどちらもMVの出来がずば抜けています。
鉄ヲタに関しては言われるまでもなく息を引き取る瞬間まで卒業はありませんので、安心して下さい(?)笑
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プロフィール

とけすん

Author:とけすん
埼玉県在住、四十代独身男です。ヲタ歴は五年半(ヘビロテ新規)。推しメンは穴井千尋。アイドル以外の趣味は野球観戦、旅行、居酒屋巡り。
HKT推しとしては典型的な百貨店新規で、初めて劇場に入ったのは博多レジェンド公演。2013年12月、元推しの横山由依生誕祭を機に推し卒を決意し、以後AKBからも離れて博多単推しに。遠征大好き現場ヲタです。

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