■2016年7月4日、チームH「シアターの女神」穴井千尋卒業公演(その三)

泣いた。とにかく泣いた。

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最初で最後のちーちゃんの夜風の仕業。その姿の全てを心に焼き付けようと、瞬きの一つすらも自分に許さないというくらいの気持ちで、文字通り目を見開いて見ていた。

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だが、一番が終わったあたりから様子が変わってきた。このちーちゃんの夜風の仕業はまさに卒業公演の象徴。この場に居られること、ちーちゃんの晴れ姿をこの目で見られたこと、同じ時間と空間を共有出来たこと。
あらゆることに対して喜びと感謝の念が強烈に湧き起こってきて、それと同時に、卒業公演の象徴ということは、これは嬉しいことであるのと同時にとても切なく儚い時間でもある。そんな様々な複雑な思いがどっと込み上げてきて、胸が一杯になってしまった。

でも泣きたくはなかった。泣いたら視界が霞んでしまってちーちゃんの姿がよく見えなくなってしまうでしょう。
けれどもう限界は近かった。そこにさらに追い討ちが加わった。隣の人がすすり泣きしているのが聞こえてきたのだ。最後はもらい泣きのような感じになってしまったが、そんな安っぽい感傷で涙したのではなく、心の容量に対して感情が飽和してしまって、溢れ出てしまったのだ。

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一度涙がこぼれるともう歯止めが利かない。次から次へと涙が流れてきて止まらなかった。それでもちーちゃんの姿は最後までしっかりと見届けたいから、涙を拭いて視界を確保することに精一杯だった。
男四十にして、感情が飽和して泣けることがあるなんて。これはとても幸せなことに違いない。ここまでの気持ちになれるのは、三年半もの間ずっとちーちゃんを好きでい続けたからこそ。その過ごしてきた時間と、その時間を積み上げた果てにある今この時。そんな時の経過に対してもまた感謝の気持ちで一杯になるのだった。

ところで「ちーちゃんのユニット曲で配られたペンラをピンク色に点灯させる」というのが卒業公演の企画その一だったのだが、はるっぴが嵐の夜にはに出てこなかった時点ではるっぴはキャンディーで確定。
そこで、意表を突いてちーはるなつのキャンディーもあるかも、などと思ってペンラを点けて待機していたのはここだけの話(笑)

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ユニット明けMCはもちろんこの五人。
周りの四人がしんみりしているのに、当の本人は真ん中で余り喋らずへらへらしているというw
でもこれがチームH、これがHKTという感じが強くして、話の内容はまるで実のないものだったがそんな事はどうでもよくて、こういう五人の姿を見ているのは感慨深くそして寂しいものだった。

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卒業公演企画のその二は、好き好き好きの落ちサビで配られたタバサ団扇をちーちゃんに見えるように掲げるというもの。
だがここで大事なのはもちろん団扇よりもコール。
これまでの人生最大の声量で、魂を込めてちーちゃんコール16連を打ち切りました。

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委員が用意した企画は、ここのコールだけは「ちーちゃん」コールにするというもの。これは以前にちーちゃん本人がちーちゃんコールで呼ばれるのが嬉しいと発言していたのに拠るものだ。
いつも通りにちひろコールじゃないのか、ちゃんと揃うのか、と心配していたのだが、入場前にきちんと説明して回ってくれたので声を揃えることも出来て、大成功だった。
公演で実際にこうして揃えてちーちゃんコールが起こったのは初めてだったと思うから、ちーちゃんも少し驚いたかも知れないけれど、その分気持ちが届いていたら嬉しいな。

唯一惜しまれるのは、ホークスタウンの旧HKT劇場はアイドルの劇場としては音響が完璧だったが、現場だけでなくDMMの音響も素晴らしかった。生配信でもアーカイブでも公演の臨場感がひしひしと感じられたのだが、西鉄ホールでこれが失われてしまったことだ。
あの輝かしい一瞬はもう二度と甦らない。甦らないからこそ良いのかも知れないが…

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アンコールはもちろんちひろコール。少しでも声が届くようにと顔を少し上に向けて叫んでいたのだが、見上げたその先にはHKT48シアターの看板があって。
その文字を眺めていたら改めて、ちーちゃんがもうここに立つことはないのだと思って込み上げてくるものがあったけれど、でも一度も休むことなく全力でちひろコールをやり切った。

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君が好きだ
どんなカッコ悪くたって
溢れるその想いを
飲み込まないよ

夜風の仕業で泣いてしまった時の自分の心境とぴったり重なり過ぎて、これまでただただ明るく楽しい曲でしかなかったオネストマンの歌詞が胸を打つ…

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この卒業公演に限らずずっと思ってきたことだが、公演では自分の推し以外の15人にも敬意を払わなくてはならない。だからコールすべきところはちゃんとコールするし、自己紹介MCの時には必ず全員の名前を大きな声で呼んでいる。

しかしこの日、自己紹介で名前を呼ぶところはちゃんとやっていたのだが、コールはやや控えめだった。好き好き好きの16連コールに全てを懸けていたから、それまでに声を枯らすわけには絶対にいかないと思っていたからだ。
(ちなみに前々日のロッテ戦の際もかなり控えめな声出しだったww)

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だが、お陰で喉の調子も万全なままチームH推しまで辿り着いた。ここまでの曲での他メンへのコールが控えめだったことの罪滅ぼしに加え、いつも以上に他のメンバー達に対する感謝の念が心に積み重なっていたから、ここでその全てを解放し、かつてないくらいの全力で16人をコールした。もちろん左手はチームHサイン。

爆沸きするのと同時に、自分にとってはちーちゃんがいなくなったらもうチームHはチームHでなくなってしまう。チームHに対する愛を現場でこうして思い切りぶつけられるのもこれが最後か、と思ったらたまらなく寂して、胸が締め付けられた。

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惜別のVTRとともに流れるは「遠くにいても」
この曲はまずい。
これまでこの曲は、別れ、卒業の曲としてはありふれた凡庸な歌詞で、何とも思っていない曲だった。
HKTを卒業しても福岡を離れずに頑張っている子が多い。ところがちーちゃんはこの後、一時的とはいえ遠く海の向こうへ行ってしまう。そんなちーちゃんの今の状況と重なり過ぎて…

私はHKTの手つな公演を観たことは一度もないが、もし手つな時代からずっとちーちゃんを推していたとしたら収拾がつかないくらい大泣きしてしまっていただろう。
早々に泣き崩れてしまったちーちゃんの側になっちゃんが行って肩を寄せ合っていたのも印象的だった。

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ちーちゃんの最後の挨拶。何といっても印象に残っているのは、これからも劇場公演を観てHKTメンバーの良いところを見付けて欲しい、応援して欲しいと、ちーちゃんが一番最後に他のメンバーのこと、グループのことについて言ったことだ。
ちーちゃんは最後の最後までキャプテンだった。劇場公演はこれが最後となってしまうけれど、本当に卒業をするその日まで、チームHのキャプテン、HKT48のキャプテンはちーちゃんしかいない。





あらゆることに対する感謝の思いが溢れ出す。そんな公演だったし、この日の私の気持ちのこれが全てだった。
だが、もっとも大きなありがとうが公演の最後の最後に訪れた。

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「支え」の最後にチームKⅣの一期生九人全員が現れた。
まだ来週の卒コンがあるから、最後という感じがしない、緊張感がない。そんなことを開演前に思っていたのだが、メンバーの誰も「次」のことなど考えずに、今日のこの公演を最高のものにしようと真心を込めていた。そのことに気付いて自分の考えの愚かさを恥じた。

レポのその一から書いてきた通りだが、その最たるものとして「サンパレスの卒コンがあるから、今日はKⅣの一期生は来ないだろ。特にさくらなんて東京にいるんじゃないの」と思っていたのだ。

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だがまるで間違っていた。改めて自身の考えの浅はかさと、メンバー達の劇場公演そして同期に対する思いの深さを分かっていなかったことを恥じた。
しかし恥じたのは公演が終わって暫くしてからのこと。この時はもう、ただただKⅣの一期生の皆に対して「来てくれてありがとう」という感謝の思いだけで胸が満たされて、ありがたくて、嬉しくて、涙が溢れて溢れて止まらなかった。

悲しくて泣いたとか、嬉しくて泣いたとか、そんな一時の感情のほとばしりではなくて、メンバー達の絆と、今この場で起こっている事の素晴らしさと、そこへ至るまでに共に積み重ねてきた月日の真実に心を打たれて、そして今日ここまでに積み重なった沢山のありがとうが一杯になって溢れ出して、涙という形でぼろぼろと体の外へ流れていった。

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今日この場にいられたことに。その幸運に。
ちーちゃんの最後の公演を、その姿をこの目で観られたことに。
連番で当選して下さった3104さんへ。
素敵な記念品と卒業公演の演出を用意して下さった委員の皆様へ。
そしてちーちゃんの素晴らしい仲間であるHKT48のメンバー達へ。
ちーちゃんへ。

すべての人、事に対してありがとうが溢れ出す。
感謝の気持ちが尽きせぬ泉のように湧き出して、涙が止まらない。
こうして、最高の卒業公演は終わりに近付いた。

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でも、涙だけじゃなく笑いもあった。既に有名だと思うが、ちゃんと示し合わせたのに一人だけ後ろに下がろうとして見送りの声掛けをgdgdにするという…最後の最後をしっかりポンコツで締めた(しかも歴代ポンコツの中でもかなり重いやつw)
本当に最高の卒業公演だった。そして幕は閉じた。

お見送りには、支えだけ参加した奈子まおもいた。
ちょうど二人の前に来たところで流れが止まったので「二人ともわざわざありがとう」と言った。そうしたら二人とも両手を膝のところに添えてお辞儀をしてくれた。二人とも何て礼儀正しいいい子なんだ。
そして一番後ろに立っていたちーちゃんの前へ。
実はお見送りでちーちゃんに何と言おうか、開演前に少し考えて悩んでいた。
「今までありがとう」は30日の握手会まで行くからちょっと違うし、かといって「最後まで応援するよ」というのもまだ卒コンも握手会も行ける恵まれた者の傲慢みたいで申し訳ない…
しかし、そんな事をぶつぶつ考えるまでもなかった。

「ちーちゃんありがとう」
何も考えなくとも、この言葉しか出てこなかった。ちーちゃんは「ありがとう」を返してくれた。そして剥がされてこちらが目線を切るまで笑顔で見送ってくれた。

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■コメント

■Re:2016年7月4日、チームH「シアターの女神」穴井千尋卒業公演(その三) [ギラギラ]

こんばんは

卒業公演は早めに帰宅して生配信を視聴しました。

勇気のハンマーで既に泣いているメンバーを見て貰い泣きしてしまいました。特になつみかんや若ちゃんの涙はグッときました。

「夜風の仕業」のちーちゃんはハッとするほど美しく、それでいて切なさを感じてしまい涙が溢れてしまいました。こんなに泣ける夜風の仕業は初めてです。

5年間の軌跡を追ったVTRは涙無しでは見られませんでした。ポンコツエピソードで場を和ませてからの「遠くにいても」は反則ですね。手つな公演での「雨のピアニスト」や「この胸のバーコード」の映像は当時を思い出して本当に胸が締め付けられるような気持ちになりました。メンバーが足りず13人公演になってしまい、自己紹介MCで客に謝罪していことも思い出しました。

最後の「支え」ではKⅣの1期生が出てきた瞬間に涙腺崩壊しました。サンパレスのコンサートがあるとは言え、やっぱり劇場公演は彼女たちの原点であることを強く感じました。ラスサビではるっぴがマイクを握りしめて歌えなくなっている姿を見ると涙が止まりません。

「支え」が終わった後の「終わっちゃったー」というちーちゃんの言葉は実感がこもってましたね。ただ、ラストの一抹礼でポンコツっぷりを見せてくれるあたりが彼女らしくてほっこりしました。

終演後のBGMが「桜の花びらたち」というのも粋でしたね。

全体を通してHKTの卒業公演は暖かさに満ち溢れていると思いました。私も昨年、推しの卒業公演に入りました。凝った演出とセットリストで送り出すことができて大満足でしたが、その時とは違うファミリー感を感じるちーちゃんの卒業公演でした。

ちーちゃんの卒業公演はファンのコールも大きく暖かく、場内が一体となった素晴らしい公演でした。とけすんさんも本当にお疲れ様でした。とけすんさんがこのような素晴らしい公演に入れたことを自分のことのように嬉しく思います。

次はいよいよサンパレスですね。わたしは参戦できませんが、素晴らしいコンサートになることをお祈りしてます。

■Re: Re:2016年7月4日、チームH「シアターの女神」穴井千尋卒業公演(その三) [とけすん]

ギラギラさん>

自身も終始涙の公演でした。ですが悲しいとか寂しいももちろんありましたが、多くはそれよりも感動によって泣きました。本当に素晴らしいことです。
私は他の子の卒業公演を観た経験はないので違いは想像できませんが、仰るようにメンバーも客席も皆一つの家族であるかのような温かさに満ちていました。
遠くにいてもは本当に反則ですね。もし自分がちーちゃんの出る手つなを生で観ていたなら、もっととんでもないくらい号泣していたと思います。

サンパレスに臨んで何とも複雑な心境です。コンサートが始まらなければいいのに、という気持ちにすらなりますが時の流れには抗えませんね。一つだけ言えることは、悔いを残すことだけはないようにしたいと思います。

■Re:2016年7月4日、チームH「シアターの女神」穴井千尋卒業公演(その三) [ちーはる推しのトラキチ]

とけすん様、こんにちは。

ホールツアー初日という高揚感とちーちゃんのラストステージだという寂寥感で気持ちの整理がなかなかついていないという感じでしょうかね。素晴らしいコンサートになりますよう、陰ながら願っております。

一期生が出てきたところは号泣でした。淋しさというよりは、仰るように感謝と感動で泣いていたように思います。私はらいらの卒業公演をロビー観したことがありますが、その時も「草原の奇跡」で二期生が出てきて号泣したのを思い出しました。HKTを応援する者にとっては淋しいものでしかない筈の卒業公演を「良いものを見たなあ」と思わせてくれるメンバーは本当に凄いと思います。

そういえば、横で観ていたのに、写真に写ったりすることなく帰ったさっしーの気遣いにも大いに感動しました。

■ [せんだい人]

今日はおそらく最後のちーちゃんとのじゃんけん。
…勝ちました。画像はなんてことなかったですが(笑)

私は逆にホールになって音響がホールらしく粒が揃うようになった気がしていましたので…感じ方は人それぞれですね。
ひたすら武運を祈る気持ちでいっぱいですが…寂しいですな。

ブランド立ち上げても買いようがないですし。
セルフプロデュースの生誕Tとか作ってくれれば私も新ブランドの売り上げに貢献できるのですが。

■ [ebiちゃん]

涙と感動の卒業公演レポ3部作、有り難うございました。

この公演は自分が入った訳でも無いのに、連日にわたり動画を何度も見返しておりまして、本当に素晴らしい公演だったようですね。
とけすんさんのレポを拝読し、その空気感も伝わってきて、自分も一緒にちーちゃんを見送れた気持ちになれました。 

今日のサンパレス卒コンレポも楽しみにしています。

■Re: Re:2016年7月4日、チームH「シアターの女神」穴井千尋卒業公演(その三) [とけすん]

ちーはる推しのトラキチさん>

まさしく仰るとおりで、単に寂しい悲しいだけでは終わらず、客に見えるための公演であることは守るメンバー達は紛れもないプロであり、その姿もまた素晴らしいものでした。
本文では特に二期生がそうであったと書きましたが、一期生でははるっぴが一番強い気持ちで泣くのを我慢していて、その様子にも心を打たれました。一番の仲良しだからこそ、またエースとしての公演を守る自覚がそうさせたのでしょう。素晴らしい心意気です。

■Re: タイトルなし [とけすん]

せんだい人さん>

私も音響に関しては何も知らない素人なので大したことは言えないのですが、少なくとも配信における客席の声の入り具合がバランスを欠いてしまって臨場感を感じられなくなったのは間違いないと思います。残念なことです。
あのそつぎょうTシャツを見ていると前途が心配になります(爆)

■Re: タイトルなし [とけすん]

ebiちゃんさん>

本当に最高の公演でした。そしてこれは数々の奇跡と数年間の月日の積み重ねの果てに成ったものなので、以後少なくとも自分にとってはこれを超える公演はあり得ません。有終の美を飾れたことに感謝しかないです。
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プロフィール

とけすん

Author:とけすん
埼玉県在住、四十代独身男です。ヲタ歴は五年半(ヘビロテ新規)。推しメンは穴井千尋。アイドル以外の趣味は野球観戦、旅行、居酒屋巡り。
HKT推しとしては典型的な百貨店新規で、初めて劇場に入ったのは博多レジェンド公演。2013年12月、元推しの横山由依生誕祭を機に推し卒を決意し、以後AKBからも離れて博多単推しに。遠征大好き現場ヲタです。

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